葬儀カウンセリングシート

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葬儀カウンセリングシート 葬儀というものは、当たり前のことですがおひとりの一生につき一回だけのものです。もし失敗したからと言ってやり直しというわけにもいきません。

頻繁に行うものではない分、葬儀に慣れるということもできません。葬儀に関係する総ての人が協力的で、うまく自分に合う葬儀屋に巡り合えたのであれば万事うまくいくと思いますが実際そんなにうまくいくかというと難しいものですね。

しっかりと確定している事柄、そして理解、経験があるかなどによっても葬儀が上手にまとまるかどうかがきまってきます。

そこで、「葬儀カウンセリングシート」というものを作りました。葬儀についてどの程度理解があるかのチェックができるというものです。 当てはまる項目の数を数えて、カウンセリングへどうぞ。

【葬儀カウンセリングシート】

□?葬儀代金を確保している(保険・預貯金など)
□?葬儀代金が概算どれくらい掛かるかわかっている
□?葬儀にくる人間の見当が大体つく
□?自分の財産(資産・負債)が大筋把握できている
□?葬儀の経験がある
□?何かあったときの葬儀社を選択している
□?誰が喪主を勤めるか決まっている
□?葬儀の時の寺院・宗教者が決まっている
□?自分の宗教・宗旨・宗派がわかる
□?亡くなったら自宅に帰りたいかどうか決めている
□?一緒に納棺して欲しい物が選択出来る
□?使って欲しい写真が決まっている
□?連絡する人が大体決まっている
□?葬儀をどこで行うか決めている
□?自分の家の家紋はわかっている

葬儀カウンセリングシート 「はい」と答えられるものがいくつあったでしょうか。
10個以下の人は気をつけてくださいね。
当てはまった個数!
15個? パーフェクトです!十分に準備されていますね。いざというときにも落ち着いて対応することができるでしょう。
11-14個 比較的きちんと準備されています。葬儀社からの提案について、ご自身でしっかりと判断することができるでしょう。
10-7 個 一度、葬儀の見積りを取ってみるともっと必要な準備が見えてきます。ゆっくりと最後を迎えられるように、今手間をかけておきましょう。
6-3 個? このままではきちんとした葬儀の計画ができないまま葬儀を迎えてしまいそうです。今からどんな葬儀にしたいのか、頭の中でまとめてみましょう。
3-0 個? 悪い葬儀社に出会ってしまったら、その提案の良し悪しを判断することができないかもしれません。 葬儀はやり直しが効かないものですので、なるべく早くにご相談いただければと思います。

個々の質問について解説しましょう。

□?葬儀代金を確保している(保険・預貯金など)
葬儀に対する金銭的な意識のチェックです。葬儀を行う資金を確保しておくことはやはり大事な事です。亡くなった人自身が自分の幕を引くものかというと、そうではありません。送ってくれる人がいてくれるからこそお葬式は成立するのです。残された人に迷惑をかけないよう、預貯金や保険を利用して葬儀の資金となるお金を準備しましょう。 不動産があるからよいのではと考えられている方も、不動産はすぐに現金に変えられるかというとそうではないので、できればもっと現金化しやすいものを葬儀の資金として考えておくようにしたいものです。

□ 葬儀代金が概算どれくらい掛かるかわかっている
こちらも葬儀に対する金銭的な意識のチェックです。 葬儀の資金を準備するにも、一体どのくらいのお金が葬儀に掛かるかを知っておかなければ準備することができません。目安となる金額ですが、火葬のみの場合は30万円ぐらい、中野宝仙寺クラスでの式場を借りるとなると最低でも500万円はかかります。葬儀の内容によっては掛かる代金に大きな差が出ます。 その他、現在は葬儀の形も多様化し、ホテル葬や家族葬などを選ぶこともできますし、 会葬の人数規模、場所、内容など葬儀の代金を決める要因はいろいろです。 概算を知ると言ってもなかなか難しいものがありますが、想定できることは可能な限り想定して、自分や家族の葬儀のだいたいの費用を知っておくのは、あくまでも「ご用心」のためとはいえ後々役に立つことなのではないでしょうか。

□ 葬儀にくる人間の見当が大体つく
葬儀に関する人間関係のチェックです。 よくあることなのですが、葬儀で人数予測を誤ってしまうと、いろいろなトラブルに繋がります。「料理が足りない」「お焼香にひどく時間がかかる」「返礼品の不足」などは、人数予測の誤りが招く事態です。人間関係をはっきりさせておくことも大切です。急に亡くなられた場合には誰に知らせるべきかわからず非常に困ったことになります。本人の人間関係が総て把握できるのはやはり本人のみです。後になって、その方が亡くなったことを知らされなかった友人を怒らせてしまったり悲しませたりすることもありうるのです。人間関係の把握することは、葬儀を安心して行うための重要なポイントのひとつと言えるものでしょう。

□ 自分の財産(資産・負債)が大筋把握できている
葬儀・葬儀後に対するお金の意識のチェック 冗談めかして「財産らしいものなんてないよ」というような台詞を言うことも聞くこともあるでしょう。しかし、お金については家族にしっかりと伝えておくようにしましょう。情報を共有しておくことで、お金に関する大きなトラブルを回避することができます。銀行に多額の貯金があったとしても、それを知らないまま放置してしまうと、相続税の追徴金が発生し、あるいは財産まるごとが徴収されてしまうようなことにもなってしまうかもしれないのです。 負債が大きい場合には財産を放棄することで借金を負わずに済むのですが、相続放棄には相続を知ってから3ヶ月以内に行わなければならないという期限があります。本人のいないところで3ヶ月以内に総ての債務を含む財産について調べなければなりません。

□ 葬儀の経験がある
葬儀の手順に対する意識のチェック さらに具体的に言えば、喪主やそれに順じた経験があるかということです。質問文を「喪主の経験がある」としなかったのは、みなさんにご自身の「葬儀の経験」がどういったものか少し考えてみて欲しかったからです。実際、経験豊富といえるかもしれない葬祭業者であっても、身内の葬儀となるといつもの冷静さを失ってしまったりするのです。 葬儀の経験が一度でもあるということは、とても貴重なことです。葬儀が違えば地域や風習の違いもありますが、それらの違いがあったとしても実際葬儀をした人とそうでない人とでは葬儀においてできることに随分差があるのです。

□ 何かあったときの葬儀社を選択している
葬儀社に対する意識のチェック よい葬儀ができるかどうかは、依頼した葬儀社にかかっているとも言えます。しかし葬儀社の実力は葬儀社ごとに異なります。大きい業者だからよいというものでもなく、専門業者や互助会や農協など事業形態で違うというわけでもありません。直接的に葬儀の出来に差をつけるのは、依頼した葬儀社であなたの担当者になった人の力なのです。もし担当者が頻繁に変わってしまうようであれば、全体がうまくまとまらないものになってしまうでしょう。ひとりの担当者にじっくりと話を聞いてもらうこと、担当者がお客様の気持ちをしっかり汲み取ることが実に大切なことなのです。 担当者によってできあがる葬儀の質が異なる。それが事実です。 是非よい担当者を見つけていただき、納得できる葬儀を行っていただければと思います。 ※もし以下のようなことがあれば、担当者を変えて貰いましょう。 対応がマニュアル的である (葬儀の組み立てに大切なのは、相手の気持ちを汲み取ることです。マニュアルにある言葉しか使えない、自分の言葉が選べないというのであれば、その担当者から安心感を得ることはできないでしょう。) お金の話ししかしない (規模や形式などを決めるために金額的なお話は大切です。しかし金額の話ばかり話す担当者となると、やはり問題があります。人を送る気持ちが金額や物の多さで表されるわけではないのです。送り出す者の気持ちを考え、親身になってくれる協力者になってくれるような担当者であるべきでしょう。) お金の話をしない (前項のまったく逆で、お金の話がまったく出てこないというのも具体性に欠けるものになります。後ほど法外な金額を請求されないためにも、折に触れて金額の確認が行われるべきです。)

□?誰が喪主を勤めるか決まっている
家族に対する意識のチェックです。 家族の一員がどんな状態であるのかを意識して知るようにしましょう。仕事や仕事における立場、どこに所属しているのかなどが重要です。社会的に見ての家族構成、親族との関係も把握しておきましょう。

□ 葬儀の時の寺院・宗教者が決まっている
宗教や葬儀形態のチェックです。 宗教形式、お寺さんの連絡先などを確認しておきましょう。 特に、寺院墓地は納骨についてのきちんとその寺院のやりかたを守らなければなりません。安易に代理の僧侶の方にお願いしてしまうと、トラブルに発展しやすくなりますので注意しましょう。

□ 自分の宗教・宗旨・宗派がわかる
宗教や葬儀形態のチェックです。 葬儀のそれぞれは、宗教や宗派によってやり方も考え方も異なるということを忘れないようにしましょう。先入観だけで動かず、どんなやり方であるのか、どんな考え方であるのかを確認して宗教者とのトラブルを最大限避けられるようにしましょう。

□ 亡くなったら自宅に帰りたいかどうか決めている
葬儀の手順に対する意識のチェック 自宅に帰るということは、実は精神的な安定を得るためにとても重要なことなのです。家に帰る瞬間があるだけで、ふと息をつくことができます。葬儀を迎えるという段で、その直前まで看病に忙しく家事を怠りがちになってしまったり、家の中が片付いていなかったりするのは当然のことで、それはあなたの家だけが特別そうであるわけではないのです。気にする必要はありません。いざ葬儀が始まった後となると、なかなかゆっくり本当の家族水入らずで語り合ったり、気持ちに整理をつけるようなまとまった時間が取れなくなってしまいます。これらのことを配慮して、ご家族の誰かが亡くなった場合に自宅に一度返すことにするのか、あるいは自宅以外の場所(火葬場、葬儀社など)に移して保管をすることになるのかを選びましょう。一旦は自宅に帰り、その後に移動するということもあります。亡くなった後でも考えられるだろうと思われるかもしれませんが、そうなってからでは冷静に判断することができないことが多いように思います。

□ 一緒に納棺して欲しい物が選択出来る
葬儀の手順に対する意識のチェックです。 お棺に納めたいと思う記念の品などがあると思います。基本的に危険物でなく燃えるものであれば納棺する事ができますので、主な品物は選んでおくとよいでしょう。

□ 使って欲しい写真が決まっている
葬儀の手順に対する意識のチェックです。 遺影に使えるようなよい写真があれば、他の写真とは別にとっておきましょう。必要になってから探して選ぶとなるとかなり大変なことになります。また葬儀の写真はかなり拡大することになるので、本人の表情や雰囲気など写り方だけではなく写真そのものの出来が大きく影響します。ピントが合っているか、十分な明るさがあるかどうかなども重要です。

□ 連絡する人が大体決まっている
葬儀に関する人間関係のチェックです。 亡くなった時には誰にそれを伝えるべきかを把握しておく必要があります。本人しかしらない友人関係がないかどうかを確認しましょう。

□ 葬儀をどこで行うか決めている
葬儀の手順に対する意識のチェックです。 葬儀の場所を決める要因はいろいろあり、参列者の人数、予算、宗教、内容、状況、アクセスなど、考慮しなければならないことが絡み合っています。

□ 自分の家の家紋はわかっている
葬儀の手順に対する意識のチェックです。 自分の家のことでも案外知らないのが家紋です。どういった家紋であるのかを知っておくとよいでしょう。 いかがでしたでしょうか? 殆ど「はい」と答えられた、という人は少ないのではないでしょうか。 別の言い方をすれば、葬儀という大きな買い物をしなければならないのに、それに見合った知識や情報がとても少ないということになります。人の一生につきたった一度のことですから仕方もないことです。しかし、可能な限りの努力をしましょう。わからないことがあればなんなりとご相談ください。安心できるよいお弔いとなるよう、精一杯お手伝いしたいと考えております。