エンバーミング(ENBALMING)とは?

医療用具

愛する家族の死。それは私たちの心の許容量というものを簡単に超えてしまう、非常に強い衝撃です。怒り、悲しみ、無力感、言い表せない感情が次々に襲ってきます。
最後の別れを目の前にして、「この別れをしっかりと記憶に刻めるものにしたい。心ゆくまで触れ合い、心で話したい。」と思うのは、まったくもって当然のことです。
しかし、現実的にそのようなゆったりとした別れを実現するのは厳しいことです。死亡が確認され次第決めなければならない葬儀の日程。火葬までの非常にあわただしい中で、故人と心ゆくまで会話する時間を持つことは簡単ではないのです。

ご遺体は腐敗していきます。ただただ「腐敗が進まないうちに」ということだけを考えて、いろいろな日程を組んでいかなければならない、
このような状況が、人の死のあるべき姿なのでしょうか。誰もそんなふうには思わないでしょう。
「死=腐敗」という図式もまた我々の中に恐怖心と共に根付いてしまっています。今までは公衆衛生のためにも、できるだけ遺体は早く火葬されるべきだとされてきました。

もしこの「死=腐敗」という図式がなかったら。ご遺体に適切な処置がなされ
腐敗を恐れることなく、闘病生活によってやつれてしまった表情も回復し、ご遺体からの感染症の危険性も考えなくて済む、
そのような安全かつ理想的な姿で維持できるとしたら
家族も、そして故人も、心ゆくまで別れに没頭することが出来るのではないでしょうか。

日程に焦らされない葬儀であれば、より故人の望むものが実現できるのではないでしょうか。

このようなことを実現する方法のひとつに、「エンバーミング」というものがあります。
ENBALMING(エンバーミング)をお勧めしたいのは、以下のような場合です。
※エンバーミングとは、ご遺体の血管に着色済みの防腐液を注入することで血液を排出し、遺体を腐敗させず衛生的に保つための処置を行うことです。
<防腐>家族が遠隔地にいるため、葬儀の日程に余裕を持たせたい。

エンバーミングは、血管だけではなく腐敗の進みやすい腹部にも防腐処置をします。そのため、安全かつ清潔に長期保存することができます。血管の一部を切開し処置されますが、切開部はしっかりと縫合され、着付けによって見えなくなります。不自然な遺体にはなりません。

<公衆衛生>故人が伝染病を患っていた、あるいは病原菌に感染している危険性がある。

伝染病、あるいはエイズなどの病気ではないとしても、通常のご遺体は何らかの病原体に犯されている可能性があります。その確率は65.2%とも言われています。また、そのうち重大な感染症が14.4%を占めることも解剖の結果判明しており、やはり遺体の保管には注意が必要となります。その点で、エンバーミングを行うと消毒滅菌ができ、伝染病や感染症にかかったご遺体も処置することによって公衆衛生的に安全になります。直接ご遺体に触れたとしても、なんの心配もありません。

<修復>闘病でやつれてしまった死に顔を見せたくない

闘病生活も長期に渡った故人の顔は、頬がこけて目が落ちくぼむなどの変化も気になると思います。元気な時の顔でお別れをできればこの上ないですし、闘病生活のことを強く思い出さないで済みます。家族以外の方々にも元気な頃の故人の顔でお別れして欲しいと思うことでしょう。エンバーミングでは、目元や頬も自然に修復でき、生前の元気な顔と表情を復元することができます。
エンバーミングの普及活動を行っている団体はこちらです。
IFSA(日本遺体衛星保全協会) http://www.embalming.jp/