御布施って何?

割引

「お布施って何であんなに高いの?」という問いかけは、よく話題にもでることでしょう。これをきちんと答えるためには、現在の日本の仏教寺院のシステムというべきものについてまでお話しなくてはなりません。これからお話する仏教シリーズのはじめの一つとして、「お布施」とはどんなものであるかということのご説明をしたいと思います。
とは言っても、ざっくばらんなものです。肩の力を抜いて読んでください。

その1

お布施をもし「○○料」というように料金として捉えたとしたら、般若心経はいくら、正信偈はいくら、受戒はいくら、引導はいくら・・・ということになってしまいます。お金のある人にしかお経をあげることはできない、そんな「お金」で決まってしまうようなことを、お坊さんが考えるでしょうか。考えるわけはないのです。
だから、基本的にお布施に相場などというものは存在しません。
細かな難しい点はさておいて、お布施というのを一言で言えば、「自分が持っているものを人に気持ちよく与える事」なのです。ですから、お金に限らず食べ物や笑顔、言葉、行いなど、それらすべてをお布施と考えてよいのです。お坊さんであればみなさん同じ意見であると思います。
人々の生活はそれぞれ違いますから、入ってくるお金の額も異なります。例えばお給料が100万の人もいれば15万の人もいるわけです。となれば、お布施がもし「40万」として、その比重は同じではないわけです。ですから、本来はそれぞれの生活を鑑みて出せる分だけ、または本人が出そうと思う分だけ出せばいいものだと考えてよいのです。

その2

しかし、自分が出す金額が一般的に見て多いのか少ないのか、それは知りたくなってしまいます。「相場はいくらだろう?」と聞きたくなって当然です。そして、お坊さんとは今後長い付き合いになるわけですし、お布施の金額でお互い嫌な気持ちになりたくありません。きちんとお付き合いしたいと思うからこその不安なのです。
ですから、いろいろ調べてみたくはなりますが、お坊さんに聞いてしまうのが一番簡単で早いと思います。
今はきちんとお坊さんも教えてくれると思います。

その3

一点気をつけていただきたいのは、葬儀のマナー本などにあるお布施の相場表です。お寺によって本当に違うのが実情なので、そのような表は本当に当てになりません。戒名については院居士、信士などで額が異なってくるという記述があるかもしれません。それはその通りです。お布施は宗旨宗派で金額に差がでるわけではなく、住職さんの考え方というものが大きくなります。ですから、あまりにもたくさんあるお寺の「平均値」を取ったところで、あなたがお世話になるお寺には通用しないと考えたほうがよいのです。

その4

そして、本当に相場というものがないお寺もあるのです。「その1」で書いた理由をそのままに、金額を尋ねても本当に「お気持ちで」と言うような、人のよいお坊さんのお寺です。とてもありがたいことではあるのですが、実際払うとなると困ってしまうわけです。いいお坊さんですし、こちらも気持ちはあるけれど、幾ら包んでいいやら本当にさっぱり検討もつかない。そんなときには僕と一緒に考えることにしましょう。ご相談ください。